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アライメント

アライメントはセッティングを煮詰めていく上では欠かせない存在です。

キャンバー角


キャンバーはアッパーアームの長さで調整します。

逆八の字の状態をプラスキャンバー(ポジティブ・キャンバー)、八の字の状態をマイナスキャンバー(ネガティブ・キャンバー)といいます。

マイナスに調整する人がほとんどだと思います。

一般的に走行時にキャンバー変化やロールにより、キャンバー角が常に変動します。

それを見越してキャンバーを寝かせることにより、コーナリング時のタイヤの設置面を増やしグリップを高めます。

また、ショルダーの面圧により、グリップさせるという効果もあります。

ドリフトの場合は、ケツカキ仕様で走らせている人が鬼キャンにしていたりしますが、あれはロール時にコーナー外側のタイヤがポジティブキャンバーになってしまうと引っかかってカウンターが維持できないためで、あらかじめ多めにネガティブキャンバーをつけることにより引っかかりを解消しています。

CAMBER_01.JPG - 15,928BYTESまずはキャンバーゲージで測定しましょう。

キャンバーゲージがない場合はアッパーアームの長さを測定します。

CAMBER_02.JPG - 11,710BYTESターンバックルレンチ(ラジペンでも可)でアッパーアーム長を調整。

左右で同じ角度(同じアッパーアーム長)にしましょう。

 

キャスター角


キャスターはフロントタイヤを真横から見た際のキングピンの角度になります。

リア方向に寝かせるほどステアリングレスポンスがマイルドになり安定し、立てるとクイックになります。

角度が設定されたCハブに交換するか、フロント前側ピボットブロックの下にスペーサーをいれるなどして調整します。

 

トー角


トーとはタイヤを真上から見た際に前に向かって狭まっている状態をトーイン、広がっている状態をトーアウトといいます。

フロントはピボットブロックの種類とタイロッドの長さで調整し、リアはピボットブロックの種類とアップライトの種類で調整します。

トーインにすると直進安定性が高まりますが、つけすぎると抵抗になるので注意します。

TYROD_SETT.JPG - 11,865BYTESタイロッドはセッティングボードなどがないと角度を測定できません。

なので、俺はノギスを使って長さで設定します。

 

ロールセンター


ロールセンターとは車体が傾く際の軸のことをいい、左右のサスアームの内側の端の延長線が交わるポイントがロールセンターになります。

ROLL_CENTER.JPG - 12,761BYTESピボットブロックの下にスペーサーを入れて調整します。

スプリングテンションを固定して車高を測定した場合、ロールセンター無調整時に比べ低くなります。

そのため、同じ車高の場合サスアームは無調整時のバンザイ状態から水平に近くなりロールセンターが高くなります。

簡単に言えばロールセンターは重心に近づくということになります。

ロールセンターをシャーシの重心に近づけることにより、ロールが減り、安定します。

 

ライドハイト


ライドハイトとは車高のことです。

低くするほど重心が下がり運動性能が向上しますが、下げすぎると路面に干渉してしまいます。

RIDE_HIGHT_01.JPG - 18,266BYTES調整する前にアジャスターが一番上の位置で、切り欠きを入れ、さらにショックエンドキャップに切り欠きの真上でマーキングしましょう。

切り欠きとマーキングをした理由は回した回数を左右で揃えるためです。

左右を揃えないとまっすぐ走りません。

RIDE_HIGHT_02.JPG - 13,872BYTESハイトゲージを腹下に差し込んで計測します。

持ってない方はアジャスターを回した数でセッティングします。

ロールセンターとあわせて調整するとより効果的です。

 

ステアリングアッカーマン


アッカーマンとはステアリングを切った際の左右の切れ角の差で、切った方向のタイヤがより多く切れるようになっています。

タイロッドの取り付け位置や、リンゲージ加工などで調整します。

ケツカキ仕様のドリ車ではアッカーマンゼロ化をしているものが多いです。

その理由としては、カウンターを切った際にアッカーマンが抵抗になりドリフトが戻ってしまう事があるからです。